バイデン氏は発表した声明で、移民の年間受け入れ人数を6万2500人にまで引き上げることを表明した。前政権で受け入れ人数は1万5000人にまで縮小されていたが、これを大幅に引き上げた形となった。前政権について言及した中でバイデン氏は「移民を歓迎し、支援する米国の価値観を反映していなかった」として、その政策を改めて批判した。
バイデン氏は年間の受け入れ人数を12万5000人にまで引き上げることをを目標としており、2022年度には達成を目指すとしている。
先にバイデン氏は受け入れ人数を前政権が定めた1万5000人で維持する意向を示していたが、与党からも批判が相次いだことを受けて急遽、方針を転換し、大幅に引き上げることを約束した。
国境警備局によると、4月は毎日おそよ6000人の不法移民がメキシコとの国境で拘束されたという。これに対し、3月平均は5500人だったとのこと。
バイデン氏は大統領に就任後、ドナルド・トランプ前大統領が導入した移民政策を覆すことから始めた。規制緩和を期待し、数千人の移民が米国を目指したことから、政府は国内南部における状況を危機的と認めている。
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