米国のモデルナ社と国立衛生研究所の開発は、5日にワシントンで開かれたワクチン世界会議「World Vaccine Congress Washington 2021」で新型コロナウイルスに対するもっとも優れたワクチンとして承認された。モデルナ社の製薬は、米国と一連の国々で緊急接種用としてライセンス登録が行なわれ、アストラゼネカやバーラト・バイオテック、ヤンセンファーマ、メディカゴ、ノババックス、ファイザー/バイオエヌテック、「スプートニクV」といったワクチンやゾエティスの動物用製薬を評価で上回った。
リア・ノーボスチ通信のインタビューにランスト氏は、「私はこの結果に大きな意義を与えようとは思いません」とコメントした。
同氏は、「スプートニクV」の効果レベルは、同氏の言うところの今年の勝者であるモデルナ社の製薬に劣ってはおらず、「スプートニクV」とファイザー社の製薬は、「効果の面で90%超という優れたレベル」を示していると強調した。
同じく専門家は、モデルナ社を賞する決定には経済的および地政学的な背景があると指摘した。「米国は世界最大のワクチンレースで地位を確立しています。『スプートニクV』は最初に開発されましたが、基本的に私たちは、はじめからロシアの研究者らの功績を過小評価するのを目的とした政治的な反応に注視してきました。モデルナ社の受賞は、おそらく、全体としては経済的な決定といえるでしょう」と指摘した。
以前、「スプートニクV」の開発者らは、ロシア製ワクチンの接種後の死亡率は外国製ワクチンと比べてはるかに低いと述べている。ファイザー社の平均死亡率は100万本あたり39.4、モデルナ社の製薬は20.2、しかし、「スプートニクV」はわずか2でしかない。
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