同誌は、米国にとっての宇宙は国際協力の伝統的な分野であり続けていると指摘している。ナショナル・インタレストの記事では、確立された慣行の無視や一方的なアプローチは、国際的な安全保障を損なうおそれがあると述べられている。
また記事では、宇宙空間の安全保障の基盤を構築したのはまさにロシアと米国だと指摘されている。1967年、両国は、宇宙空間への核兵器の配備を禁止する宇宙条約に署名した。同条約は現在、世界秩序の最も重要な柱の1つとなっている。
一方、ナショナル・インタレストの記事では、「一連の新しいプログラム、協定、組織は、米国がその宇宙政策をより一方的な方向に展開していることを物語っている」と指摘されている。
また同誌は「長期的展望において、これは宇宙における多国間体制の崩壊を伴う」と強調している。
4月3日、ロシア政府が、宇宙における米国との協力に関する協定の延長を承認したと報じられた。
米北方軍のグレン・バンハーク司令官は3月31日、宇宙、北極圏、サイバー空間での紛争を防ぐことを目的としたロシアと米国の対話を支持した。
米宇宙軍のジョン・レイモンド司令官は3月、米当局が、宇宙空間におけるロシアと中国の能力を危惧していることを明らかにした。
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