新華社通信は「5月15日、『天問1号』は、中国初の火星探査ミッションの一環として、予定していた『ユートピア平原』への着陸に成功した」と中国国家宇宙局の情報を引用している。
軌道モジュールと着陸カプセル、探査車から構成される中国初の火星探査機「天問1号」は、2020年7月23日に海南島の文昌衛星発射場から打ち上げられた。2021年2月には火星の軌道に乗ることに成功。ミッション成功の場合、同機器は収集したデータを今年中に地球に送信することになる。
ミッションは、火星の軌道への乗り込みや回転、火星表面での着陸や移動など。ミッション成功時には研究者らは、大気や地形、地質学的特徴、同惑星の磁場の特性を研究することができ、火星や全太陽系の誕生と進化の謎を解く手がかりを得ることができる。
ミッションの重要な任務は火星の生命体の兆候の発見と、今後、火星の環境が変化し、人間の生活に適するようになるかを明らかにすることにある。