発表では、「この数時間でイスラエル国防軍の爆撃機および航空機が全ガザ地区でハマスのテロリストらの5つの司令部を攻撃した。攻撃された建物はテロリストらのインフラとして使用されていた」と強調された。
イスラエル軍とガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは今月10日からロケット弾による攻撃の応酬を続けている。5月初旬にエルサレム旧市街の「アルアクサ・モスク」周辺で起こった衝突が背景にある。イスラエルの裁判所が、東エルサレムのシェイク・ジャラ地区からのパレスチナ人家族の立ち退きを命じたことをきっかけに衝突が発生した。
先週、東エルサレムとガザ地区で起こっている事態に関連し国際連合安全保障理事会の3つの会議が行なわれた。今のところ同理事会は開催された会合の結果にもとづきなんらかの発表を行なうまでには至っていない。同理事会の情報筋がリアノーボスチ通信に伝えたところによれば、唯一声明採択に反対したのは米国だったという。
エスカレートが進む中、ガザ地区からイスラエル領内には約3350発のロケット砲が打ち込まれ、それらの約1210発が迎撃された。最新の情報によれば、イスラエルでは10人が死亡、約50人が重傷を負った。イスラエル側もガザ地区に数百発の攻撃を行っている。イスラエルの空爆によるパレスチナ人の犠牲者は220人にのぼり、そのうち58人が子どもだった。