ロシア外務省のセルゲイ・リャブコフ次官によれば、法案は下院での採択後、上院(連邦議会)の承認を経て、大統領の署名を得る。その後にロシアはハンガリーおよびカナダに対し、ロシアの条約離脱を通告する。そして通告から6か月後、ロシアは正式に条約を離脱する。
オープンスカイズ条約は批准国らに対し、相互の領域の上空飛行を許し、軍事活動を監視しあう仕組み。冷戦後の欧州における信頼強化策に数えられる。
米国は数年間にわたって、ロシアが同条約の一連の条件に違反しているとして非難し続け、2020年5月には条約離脱の手続きを開始し、同年11月22日にこれを完了している。これを受けてロシア外務省は、2021年1月15日、国内における同条約からの離脱プロセスの開始を宣言していた。
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