訴状の中では、マクドナルドは広告費の分配に際して「人種的憎悪と人種的ステレオタイプ」によって連邦および州の公民権法に違反したと述べられている。
訴状によると、マクドナルドは2019年、米国のテレビ広告に約16億ドルを費やしたが、そのうち黒人が所有するテレビチャンネルに支払ったのは500万ドル(0.31%)未満だった。
また原告側は、2009年にEntertainment Studiosのネットワークが設立されてからマクドナルドが同ネットワークに広告を掲載したことは一度もなく、白人が所有する同様のネットワークには多数の広告を掲載し、それに対して支払いを行ったと主張している。
アレン氏は、米企業が同氏のメディア企業への広告掲載により多くの資金を使うよう促すためのキャンペーンを実施しており、この訴訟はこのキャンペーンの一部となった。
マクドナルドは訴訟を受けて声明を発表し、黒人、ラテンアメリカ人、女性、その他のグループが所有する企業への広告予算を今後4年間で10%に増やすと伝えた。現在の割合は4%だという。
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