ブリンケン氏は声明の中で、事件の徹底的な調査も求めると述べた。
米国は、ギリシャーリトアニア間のフライトの強制的な経路変更と、緊急着陸、そして着陸後のジャーナリスト、ロマン・プロタセビチ氏の拘束を強く非難する。同氏の即時釈放を要求する。
報告によると、今回の事件によって「米国民を含む120人以上の乗客の命が危険にさらされた」。
また、ブリンケン氏はこのように指摘した。
私たちは、EU、リトアニア、ギリシャの当局者を含む国々と緊密に対応を調整している。爆発物が仕掛けられたという虚偽の通報によって緊急着陸したということを踏まえ、事件の検討のために国際民間航空機関(ICAO)の議会の早期開催を支持する。
さらに、ブリンケン氏の声明では「独立したメディアは法の支配を支える重要な柱であり、民主主義社会のとても重要な要素である」とも指摘されている。この点に関し、米国はベラルーシでの「ジャーナリストの迫害と恣意的拘束を再度非難する」と示されている。
23日、ギリシャのアテネからリトアニアのビリニュスに向かっていたアイルランドの格安航空会社ライアンエアーの航空機が、機内に爆発物があるとの通報を受け、ベラルーシのミンスクに緊急着陸した。戦闘機MiG-29が出動し、航空機に同伴したが、爆発物は見つからなかった。
航空機には、ベラルーシで過激派組織に認定されたTelegramチャンネル「Nexta」を作成したロマン・プロタセビチ氏が搭乗していた。着陸後、プロタセビチ氏はベラルーシ当局に拘束された。
プロタセビチ氏は、ベラルーシでテロ関係者のリストに加えられている。Telegramチャンネル「Nexta」を使って政府当局者や治安当局者に対する社会的な敵意を扇動した疑いが持たれており、刑事事件で起訴された。最大15年の懲役が科される可能性がある。
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