香港政府衛生署衛生防護センター(CHP)の曽浩輝(トーマス・ツァン)総監は番組で、バイオエヌテック製の新型コロナワクチンについて「このワクチンを使用できるのは残りわずか3カ月。使わなければ使用期限が切れて、ただ無駄になってしまう」と警告した。
曽氏は、9月からバイオエヌテック製ワクチンの接種を停止することになると述べた。同ワクチンの独占代理店は、同地域のバイオエヌテックのパートナーの中国の復星医薬(Fosun Pharma)。
人口約750万人の香港では現在、210万回分のワクチンが配布されている。当局は、ワクチン接種のスピードはかなり遅いと指摘している。香港では中国のシノバック・バイオテック(科興控股生物技術)製のワクチンも承認されているが、バイオエヌテック製と比較して有効性が低く、はるかに人気が低いとされている。
香港では無料で接種を受けることができ、ワクチンの種類も選ぶことができる。