カメラを設置した人物は匿名を条件にBBCからの取材に応じた。この人物の話ではカメラに内蔵されたシステムは感情を特定できるもので、うそ発見器に類似しており、ウイグル人に対する実験で使用されている。
この人物の話によれば、実験の被写体はカメラから3メートルの距離に置かれた椅子に座らせられ、手首と足首を縛りつけて姿勢を固定される。AIベースのシステムは被写体の僅かな表情の変化も見逃さない。ソフトは読み込んだ感情データをネガティブなエモーションもすべて円グラフにしていく。
在ロンドン中国大使館はこれに対するコメントは発表せず、中国ではあらゆる民族グループの政治、社会的権利は保障されていると指摘するにとどまっている。
新疆ウイグル自治区に居住するウイグル人はおよそ1200万人。BBCはこれらのウイグル人は毎日監視状態に置かれていると報じている。中国政権側はこれに対し、同地域の分離主義者のテロの危険から常時安全を確保するための必要措置と説明している。