ロシアのマスコミによると、アムール号はロシアに帰国するのを防ぐために抑留されたが、裁判所は、船舶の抑留によって日本側への補償金の支払い交渉が複雑になるとの見方を示している。
日本時間5月26日6時ごろ、紋別港から23キロ沖合のオホーツク海で紋別漁協所属の毛ガニ漁船「第八北幸丸」(9.7トン)とロシアの貿易船「アムール」(662トン)が衝突。第八北幸丸の乗員5人はロシア側に救助されたものの、そのうち3人は意識が戻らず、その後、死亡が確認された。事故後、「アムール」は紋別港に向かった。
日本の海上保安部は27日から、紋別港に運ばれた第八北幸丸の船体の詳しい状況を調べている。海上保安部は、双方の船の関係者からの聞き取りや航行ルートの解析などを行い、業務上過失致死傷や業務上過失往来危険の疑いも視野に調べを進めた。