15頭のゾウはことし4月、雲南省とミャンマーとの境界近くにある西双版納(シーサンパンナ)自然保護区から逃げ出した。以来ゾウの群れは約500キロほど移動し、ついに省都の昆明(こんめい)市まであと約20キロの地点まで到達した。
CCTV(中国中央電視台)の報道をもとに英ガーディアン紙が報じたところによると、ゾウの群れはこれまでにトウモロコシ畑など約56ヘクタールの農作物を荒らし回り、経済損失は推定680万元(約1億1700万)に上るという。
今のところ犠牲者は出ておらず、地元住民らは食べ物でゾウを誘導したり、トラックで道路を封鎖したりして対策をとっている。
また新華社通信によると、保護区内の環境の変化によりゾウが人里へ出没するようになり、農作物に危害を加えるという報告が増えているという。