日常の仕事としては、食事の用意や電話での通話、薬の服用、買い物、また、自宅や庭に関わる作業、金銭の管理などが上げられる。
研究では50歳から70歳の5631人のデータについて分析が行なわれた。
主任研究員のゲオルギオス・ツァコス教授(UCL疫学・健康研究所)は、「たとえば、20本の自前の歯をもつ高齢者に対し、10本しかない高齢者は、家や庭の作業または食品の買い物といった日常生活における基本的な部分でより多くの困難を抱える割合が30%高くなる」と指摘した。
同様に自前の歯の存在は急激な老化と死の到来に直接的に関連している。また、歯の喪失は食生活で栄養不足を招き、高齢者の身体に否定的な影響を与え、老化と死を早めることになる。