イスラエルでは、昨年12月末からファイザー製ワクチンの使用が始まったが、SNS上では数週間前から、ファイザー製ワクチンが月経不順やその他の生殖器機能の問題を引き起こしているとの噂が広まり始めた。
エルサレム・ヘブライ大学医学部のミリアム・サファイ氏らの研究チームは、この噂が本当かどうかを調べた。研究には、今年 2 月から 5 月に同大学の病院で人工授精を受け、同時にワクチン接種も受けた 47 人の女性が参加した。
研究の結果、女性の生殖器機能にそれほど大きな変化はないことが判明した。また受精卵(胚)が子宮に着床する前と着床した後の発達の変化も一切みられなかったという。
サファイ氏らの研究チームは、この研究結果によって、ネット上で広まっているワクチンの副反応に関する噂が真実ではないことを大勢の女性が理解し、医師や疫学者のアドバイスに耳を傾けることに期待している。