今回研究者らが行った実験に、188人の子どもが参加した。最初に被験者の子どもとその両親は、就寝時間、就寝前にやること、快適な睡眠のために必要な物、子どもがペットと一緒に寝ているかどうかなど、睡眠に関するアンケートに答えた。その後研究者らは、子どもたちをペットと一緒に寝る頻度に応じて、「一度もない」、「時々ある」、「よくある」の3つのグループに分けた。
実験に参加した子どもたちは、睡眠と覚醒を記録する特殊な装置を2週間装着し、毎晩の睡眠について日記をつけてもらった。また、研究者は睡眠中の脳波を記録するための装置(睡眠ポリグラフ検査)を子どもたちに提供し、一晩つけてもらった。その後、研究者らは3グループの子どもたちのデータを比較し、様々な睡眠指標においてどのような違いがあらわれるのかを調べた。
この調査の結果、子どもがペットと添い寝することは、子どもの睡眠に悪影響を与えないばかりか、逆に快適で質の高い睡眠が得られることが分かった。これは、装置から得られたデータと、子どもたちが日記につけた睡眠の印象の両方で証明された。研究者らによると、子どもは動物を友達と認識しているので、一緒に寝ると安心するのだという。
これよりも前スプートニクは、英国ではペットや野生動物の保護を目的とした一連の法律採択を予定していると報じた。この法律により、英国ではこれらの動物が「知的存在」として公に認められることになる。