問題が発生したのは数週間前。美術館のスタッフがギャラリーを換気するために窓を開けるようになり、鳥の問題が発生した。開いている窓にハトが飛んできて、ギャラリーの中を歩き回るようになった。
ガーディアンによると、最初にこの問題を報じたのは、スペイン紙ABCの編集局。ABCは、タペストリーの近くにいるハトと、床に落ちている糞の写真を掲載した。この不法な「来客」たちは、行儀が悪かった。
芸術作品や展示を担当するスペイン文化遺産研究所は「タペストリーは1枚も被害を受けなかった」と発表した。また同研究所は、専門家が王宮を見回って点検したが、建物の内部に巣はなかったと指摘した。ハトよけ対策として、無害な超音波装置が2つ設置された。
また文化遺産研究所は「これと並行して、ギャラリー内の適切な換気を確保し、訪問者の安全を保障し、鳥の侵入を防防ぐために、窓の開閉も管理している」と発表した。