ミャンマー国営メディア「グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー(Global New Light Of Myanmar)」によると、今回の追訴は、スー・チー氏がヤンゴン管区の前首相から現金60万ドル(約6568万円)と約11キロの金塊を違法に受け取ったこと、また自身が運営する財団が土地を借りた際の権力乱用などに関するものだという。
現在、国軍によって拘束されているスー・チー氏は、現時点で無線機を違法に所持した容疑など計6件の罪に問われており、審理が行われている。
スー・チー氏はことし5月に弁護士と面会した際、自身が率いる国民民主連盟(NLD)について「存続すると確信する」と述べ、市民に対して民主化をあきらめないよう呼びかけるメッセージを出していた。
ミャンマーでのクーデター
2月1日、ミャンマー国軍は1年間の非常事態宣言を発令し、ウィン・ミン大統領やスー・チー国家顧問を含む閣僚の解任を発表した。国軍側は、2020年11月の総選挙での大規模不正が原因だと説明した。国軍は新たな閣僚を任命した。ミャンマーでは2月初旬から市民による抗議デモが行われており、警察や治安部隊が厳しく取り締まっている。