情報筋によると、正確な日程はまだ決定していないが、訪問は7月か8月になるという。会談では幅広い問題が協議されるが、論点は「ノードストリーム2」に集中するだろうと同紙は指摘している。
ドイツ当局はパイプライン建設をめぐる問題解決の糸口となるような提案をすでに提出している。同紙によると、これら提案をまとめ、調整したうえで、バイデン米大統領とメルケル独首相の会談のベースにするという。
メルケル首相にとっては、バイデン氏の米大統領就任以来、初の米国訪問となる。
ドイツ連邦議会では10日に公聴会が開かれ、ロシアが建設した天然ガスパイプライン「ノードストリーム2」からの撤退を含め、対ロシア政策の見直しを政府に迫る「同盟90/緑の党」の決議案が採決された。結果は反対多数で、決議案は棄却された。
紛争の要因
米国はパイプライン「ノルドストリーム2」建設に公然と反対し、あらゆる手を尽くし当プロジェクトの阻止を図っている。その目的はまず、ロシアの国益にダメージを与えるため、そしてロシア製天然ガスを欧州に輸送する際に経由地となるウクライナへの支援の表明だ。また多くの専門家は、米国はこれにより自国天然ガスを欧州市場に推し進めたい意図があることを指摘している。
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