研究者らは、米国の電子カルテのデータベースから、コロナウイルスの臨床症状もあり、PCR検査で再び陽性反応が認められた患者のうち、60日以上の間隔をおいて2回連続して陰性反応を示した23人を選びだした(患者が一次感染から完全に回復していない、「偽の」再感染の可能性を排除するのが目的)。
患者の平均年齢は64.5歳。その大多数が喫煙者で肥満、免疫障害があり、高血圧、糖尿病を患っていた。ゲノム解析の結果、すべての症例において、元々の変種の潜伏ではなく再感染していたことが明らかになった。1回目の感染から2回目の感染までの間隔は平均101日だった。
患者の約70%が最初の感染でも2度目の再感染でも入院している。このことから研究チームは、再感染でも重症度は最初の感染に劣らないと結論づけた。チームは、「重症」の患者だけが再感染するわけではないと指摘している。無症状の患者も再感染する可能性があるものの、重症化のリスクはほとんどない。
研究チームによれば、免疫不全、腎不全やアルコール性肝障害、がんの治療中、臓器移植後の患者が再感染のリスクが最も高い。