この実験ではマウスに対し、ヒスタミン、または赤唐辛子から得られた辛味の化合物でくしゃみを引き起こすカプサイシン入りのエアロゾルを噴射し、その作用が調べあれた。
この結果、くしゃみを起こすためにはネイロミジンB(NMB)分子が欠かせないことが判明した。
くしゃみの反射反応は、ネイロミジンのペプチドを用い、マウスの脳のある部分に作用することで遮断する、または起こさせることができる。この際に外界からの刺激がなくてもくしゃみは起こる。
新型コロナウイルスをはじめとするウイルスの多くは主に飛沫で感染が拡大する。このため研究チームは、感染者の周囲の人間の感染を防ぐ目的でネイロミジン分子の生成を抑制する薬剤の開発を提案している。