学者らは、コンシーラー、ファンデーション、マスカラ、アイブロウ、口紅などを含む231品目の化粧品をテストした。結果、ファンデーションとアイメイク用製品の56%、リップメイク用製品の48%、マスカラの47%に高濃度のフッ素が含まれていることがわかった。
テストされた8つのカテゴリーのうち、ファンデーション、マスカラ、リップメイク用製品は、高濃度の総フッ素(1平方センチメートルあたり0.384マイクログラムまたはそれ以上)を含む製品の割合が最も高かった。
総フッ素濃度が高い20製品を含む29製品をガスおよび液体クロマトグラフィーを用いたタンデム質量分析計で分析したところ、PFAS濃度は、製品の重量1グラムあたり22〜1万500ナノグラムの範囲だった。PFASの前駆体であるアルコール、メタクリレート、リン酸エステルなどを含む有機フッ素化合物が、最も頻繁に検出された、。
テストされた大多数の製品の成分表示ラベルに、フッ素化合物が記載されていなかったという。PFASは、人体に蓄積する傾向がある持続性のある有害物質。研究は、フッ化物を含む複数の化合物を、腎臓がんや精巣がん、高血圧、甲状腺疾患、出生時の低体重、子どもの免疫系障害に関連づけている。