豪州の島に連れてこられた28頭のタスマニアデビル 10年弱でペンギン6000頭を絶滅

© REUTERS / Jason Reedタスマニアデビル
タスマニアデビル - Sputnik 日本, 1920, 23.06.2021
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種の保存のために2012年、2013年と2度にわたって豪州タスマニア州のマリア島に連れてこられたタスマニアデビルは生息していたペンギン、ハシボソミズナギドリを絶滅させ、タスマニアデビルの攻撃をかわすためにガチョウは木の上に巣をつくるようになった。ガーディアン紙が豪州の鳥類保護団体「バードライフ・タスマニア」の発表を引用して報じた。

タスマニアデビルはタスマニア島に生息する世界最大の肉食有袋類で絶滅危惧種にランクされている。2012年にマリア島に28頭が放された後、2016年までに個体数は100頭近くにまで増えた。「バードライフ・タスマニア」のオーガナイザーのひとり、エリック・ヴレー氏は6000頭近くのペンギンの絶滅は予想可能な結果だったと指摘している。

「人間が故意に、または偶然に海洋の島に哺乳類を連れ込むたびに同じ結果が繰り返されており、1種または数種の鳥がカタストロフィーに追い込まれていいる」ヴレー氏はこう語っている

「タスマニアデビルがマリア島の鳥類相にカタストロフィー的な影響を与えてしまったことは火を見るよりも明らかだ」

2021年5月、豪州大陸部で3000年ぶりにタスマニアデビルが自然繁殖した。豪州大陸部にいたタスマニアデビルは野生化したイヌのディンゴによる絶滅しており、その生息範囲はそれまで豪州タスマニア州の諸島に限定されていた。

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