更新されたWHOのガイドラインでは「WHOの戦略的諮問グループは、ファイザー/ バイオエヌテック製ワクチンが、12歳以上の人々への使用に適しているとの結論に達した。ハイリスク・カテゴリーに属する12〜15歳の子どもには、他のワクチン優先接種グループと同様に、同ワクチンが提供される場合がある」と述べられている。
またWHOは「子ども向けワクチンの臨床試験は続けられており、実際のデータまたは疫学的状況(感染状況)が政策の変更を必要とする場合、WHOはそのガイドラインを更新する」と発表した。
ガイドラインでは、WHOの評価によると、アストラゼネカ、モデルナ、ファイザー/ バイオエヌテック、シノファーム、シノバック 、ジョンソン・エンド・ジョンソンの各ワクチンは、必要な安全性と有効性の基準を満たしていると指摘されている。なおWHOは、ロシア製新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」の承認については、まだ決定を下していない。
米国食品医薬品局(FDA)も5月中旬、ファイザー製ワクチンの12〜15歳の子どもへの使用を許可した。FDAは、2200人を対象に行った臨床試験の結果、12~15歳の接種者で100%の有効性が確認されたのを受け、このような決定を下した。EUも、ファイザー製ワクチンの12~15歳への使用を許可した。