同大学の研究グループは、被験者14人の毛髪を採取し色素パターンなどの分析を行った。被験者らには実験期間中、日々の出来事を記した日記を毎日つけてもらった。
研究者らが髪の毛の色素量の変化を追跡した結果、被験者のストレスレベルが高くなると、色素量が減少することがわかった。一部の被験者は、ストレスのある出来事が終わると、色素量が正常に戻ったという。しかし、これは常に起こるわけではなく、年齢とともに正常値に戻る頻度はより低くなっていく。
研究グループは、白髪化は、細胞のエネルギー代謝やミトコンドリアの機能、抗酸化防御などに関するタンパク質の変化を伴っていることも突き止めた。研究者らは色素が失われる根本的な原因として、毛包のミトコンドリア機能不全を挙げている。
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