専門家は、中国の経済力を重要な切り札として、また、もっとも影響力をもつ効果的な推進力として、貿易および投資パートナーシップを第3国に提供する能力を評価した。専門家らによれば、このことは直接的な軍事の脅威または中国の政治モデルの促進よりも効率的であるという。また、専門家は、中国がオーストラリアや韓国、インドネシア、フィリピンといった各国のエリート代表と非公式な関係を発展させることに成功していることに注目している。
同時に中国では、経済的影響力が増大しているにも拘らず、独自の価値観をベースに他国へ魅力ある発展モデルを提起する能力が限定的といえる。そのため、同企業の専門家らは、「中国モデル」は実践面よりむしろ理論的に語られる可能性があると評価している。
RAND社のアナリストによれば、近い将来、中国経済は問題に直面することになり、同国は人権侵害による懸念が増大する中で魅力を失うことになるという。また、自らの影響力を強めようとする中国の行動は、その影響の対象が「中国ではなく米国と価値観をより多く共有している」ことで限定的となるという。
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