隔離生活1年半
通常7月6日には、ダライ・ラマ14世が60年以上にわたり住むヒマラヤ山脈の麓、インド北部ダラムサラ市にチベット中央政府や地元チベットコミュニティが師の誕生日を祝うために集まる。
ロシア・モンゴル・CIS諸国のダライ・ラマ名誉代表であるトゥルク・リンポチェ最高ラマはRIAノーヴォスチに対し、「ダライ・ラマ法王は常に、自分はただの仏教僧であると言っています。僧侶ゆえ、我々一般人のように誕生日を祝うことはしません。ただ世界中の人々にとってこれは祝日であり、仏教信者だけでなく、すべての崇拝者がこの日を祝います」と語った。
ダライ・ラマ14世自身はパンデミックの影響により「すでに1年半以上、隔離生活を送っている」という。
ダライ・ラマの来歴
仏教徒はダライ・ラマ(「海の師」の意)を観世音菩薩の化身と考えている。ダライ・ラマ14世(ラモ・ドンドゥプ、後にテンジン・ギャツォ)は1935年7月6日にチベット北東のタクツェル村で生まれ、1937年にダライ・ラマ13世の生まれ変わりと認定され、1940年に即位した。
チベットが中国に編入されたため、1959年にダライ・ラマ14世はインドに亡命。ヒマラヤ山脈の麓、インド北部ヒマチャル・プラデーシュ州のダラムサラ市に定住し、チベット難民政府を樹立した。多くの国における啓蒙活動と平和維持活動が評価され、1989年にノーベル平和賞を受賞。
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