これより前、ロシアで水域の「大掃除」と陸上に蓄積された有害物の撤去が始まったことが報道された。政府に提出された法案では、船舶所有者に対し、自身の資産に完全な責任をもち、正しく船舶を処分することを義務付けている。同法案は今秋に国会に提出される予定。
「サハリンおよびクリル諸島水域では、沈没船数十隻およびその残骸の処理を迫られている。当該地域における作業の責任者に州の運輸省および環境省が任命された」と当局は説明。
これは特に、港湾や観光インフラの近代化が計画されているコルサコフ市にとって喫緊の課題と言える。同市水域には10隻近いの沈没船が眠っているからだ。
リマレンコ同州知事によると、同地域では沈没船のリストアップがすでに行われているという。撤去そのものについて知事は、連邦官庁で諸手続きが済み次第、大幅に加速されるとの考えを示した。