イプシロン株(カリフォルニア型変異株)には、ウイルスがヒトの細胞表面に付着する際に使用する接着タンパク質の極めて重要な領域に3つの変異体があることが明らかになった。コロナウイルスはこうした変異を繰り返すことでファイザーおよびモデルナ両社のワクチン接種後に獲得されるモノクローナル抗体を中和することを覚えた。
イプシロン株は同様にコロナウイルス感染後に獲得される自然免疫をも突破してしまう。
専門家らの試算では、ファイザーおよびモデルナ社のワクチンのイプシロン株への有効性はさらに50~70%落ちる。
6月の時点で学界からはすでに、インドで検出された「デルタプラス」株も免疫を突破する能力を持つ恐れがあるとの予測が出されていた。