カナダのリットン市では先日、この地域にとっては今までになかった49.6度の高温を記録した。この高温で森林火災が発生したおかげで居住区域のほとんどが焼き尽くされた。米国とカナダでは異常高温で数百人の死者が出ている。
研究者らは統計分析を行った結果、この地域にとって異常高温は1000年に1度の頻度でしか起きない、極めて稀な現象であることがわかった。気象現象を研究するWorld Weather Attributionの専門家らは、異常高温の発生確率は地球温暖化さえなければ150分の1ですんだはずと確信する。
王立オランダ気象学研究所の専門家のシユキエ・フィリップ氏は、こうした異常高温は以前は「耐えられない」ものとされていたものの、将来、地球上ではより頻繁に起きるようになると指摘している。地球の平均気温は2040年間までに2度上昇し、リットン市で起きたような異常事態は5年、10年おきに繰り返されるようになる。
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