2度目となるISUスケーティングアワードの受賞式がオンライン形式で10日に開催された。今回は昨シーズンがコロナウイルスのパンデミックにより制限されたものであったことから、特別功労賞のみの授賞式となった。
昨シーズン、モスクビナ・コーチが指導するミーシナ・ガリャーモフ組は世界選手権のペアで金メダルを獲得したほか、ボイコワ・コズロフスキー組は銅メダルを手にした。一方、ミーシン・コーチの指導を受けるエリザベータ・トゥクタミシェワ選手は、女子シングルの世界選手権で銀メダルに輝いた。
受賞式でミーシン・コーチとモスクビナ・コーチはそれぞれコメントを発表した。ミーシン・コーチはセレモニー中の記者会見で、冗談を交えながら次のように発言した。
私の生活はフィギュアスケートやコーチの仕事だけで成り立っているわけではない。私は大学で教授の仕事もしており、フィギュアスケートのコーチを育て、そのスキルを引き上げることが私の役割である。ただし私は冗談を交えて言いたい。コーチの仕事は私が成功した唯一のものである。私の生活は安定しているので、これ以上悪くならないことを期待したい。
一方、モスクビナ・コーチは会見でフィギュアスケーターらに、次のように語りかけた。
皆さんには人生を、親族を、スポーツを愛してほしい。そして皆さんがやっていることに自分を捧げる必要がある。自分を信じて、 皆さんを助けてくれる人の事を信じて、より良くなることを願って。これはフィギュアスケートだけではなく、人格としてもさらなる高みを目指すことでもあります。というのも、皆さんは若いフィギュアスケーターにとって、そして数百万のファンにとっての手本であるからです。
また、パートナーのミーシン・コーチについては次のようにコメントした。
私はパートナーがとても好きです。彼は私に対して、とても辛抱強かった。私達は二人で笑って、冗談を言って、よく話をしたものです。彼はいつでも私を助けてくれました。彼が私に対して悪い言葉を使ったことは一度もありませんでした。ミーシンと滑ることは本当に楽しい時間でした。
2020年の授賞式ではエテリ・トゥトベリーゼ・コーチが「最優秀コーチ賞」に選ばれたほか、欧州選手権で金メダルを手にしたアリョーナ・コストルナヤ選手が「最優秀新人賞」に輝いた。
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