「子宮移植」は、子宮を移植して出産を目指すことが目的とされ、生まれつき子宮がない女性やガンにより摘出手術を受けた方が対象となる。子宮の提供者は親族などが想定される。同手術による出産例は2014年以降、米国やスウェーデンなどの各国で40例が報告されている。
報告書では、移植手術の負担の大きさや母子の長期的な影響に関して不明な点があることなど十分な説明を行い、当事者が自由意思で移植を希望していることを確実に担保するなど、臨床研究が認められる条件を示している。また、現在は認められていない脳死者からの子宮提供について法令改正を行うことなども提言している。
日本医学会は、慶応大学の研究チームが臨床研究の計画を示したことを受けて、実施の承認が得られるかについて、一昨年から移植医療や倫理などの専門家で作る委員会で検討を進めていた。
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