チェックメイトの主任設計者ミハイル・ストレリツ氏によると、同機には砲は内臓されないが、その代わりに吊り下げ式の砲コンテナが戦闘機の兵器室に設置される可能性がある。ロシア国営軍需企業ロステックを率いるセルゲイ・チェメゾフ氏も、チェックメイトには総重量7.4トンの吊り下げ式の兵器が装備されると発表した。
「ロシア新聞」によると、これはチェックメイトが主に輸出を目的としていることに関係している可能性がある。内蔵された砲の使用はパイロットの高い技能を前提としているため、設計者はこのようなオプションを断念した。また、この新型戦闘機は、特定の顧客のニーズに応じて容易に変更できるオープン・アーキテクチャ・プラットフォームとして市場で宣伝されている。
チェックメイトのもう1つの大きな特徴は、自律型ロジスティクスサポートシステム「Matreshka(マトリョーシカ)」だ。同システムは、第5世代戦闘機F-35用の米国の技術サポートネットワークシステムALISやODINの類似物としてつくられ、その全ライフサイクルにわたって戦闘機の技術的状態をリアルタイムで追跡することができる。これにより、チェックメイトのアフターサービスがはるかに効率的かつ安価になるとみられている。
Su-75チェックメイトの名称は、英語で「王手詰め」を意味している。ロステックのチェメゾフ氏によると、チェックメイトの価格は2500万ドル(約27億5500万円)~3000万ドル(約33億600万円)となる。ロシアでは、15年間で有人バージョンのSu-75チェックメイトが300機製造される計画。また無人バージョンの戦闘機も製造予定。