中国国債利回りはベースを7ポイント上げ2.94%となり、この約1年で最高となった。中国元の公式レートは0.6%安で、4月の最安値に近い1ドル=6.52元となった。株価指数も下落を続けている。
証券会社「Guoyuan Securities」のトレイダー、ソ・リー・クンコン氏は「市場では、複数の米国ファンドが中国および香港の資産を盛んに売りに出していることが話題になっています。米国がこれら地域への投資を制限するかもしれないとの行動です。これが本当かどうか、正確に判断することはできませんが、外資が中国の株式・債券市場から次々に出ていくことを市場は恐れています」と説明する。
中国のハイテク部門に続く教育系企業への突然の規制強化を背景に、市場では不安感が募っている。今月23日、補助学校教育分野の企業に対し、事業と資金調達を困難にする中国政府の方針が明らかになったことから、有価証券価格の暴落が始まった。テンセントに対する罰金が大きな引き金となり、ハイテク部門の株式も打撃を受けた。
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