イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、60歳以上の市民を対象に、米ファイザー製の新型コロナワクチンの3回目の接種を全国で開始すると発表した。
当局は、新型コロナウイルスのデルタ株が国内で感染拡大したことから、追加接種の必要性が生じたと説明している。
世界保健機関(WHO)は、3回目の接種の有効性と安全性が不十分であることを理由に挙げ、公式には推奨していない。WHOは、3回目の接種の代わりに先進国が余剰のワクチンを貧しい国に分け与えることで、新たな大規模な集団感染や、新種の変異株の出現を防ぐことができるとの考えを示している。
イスラエルの新型コロナワクチン接種率は、2021年初頭の時点で世界のトップレベルだった。2月には国民の64%がワクチンの接種を済ませていた。