専門家らは、患者のコロナウイルスが休みなく変異し続けていたことを明らかにした。ウイルスは長期間体内に留まることで変異株を蓄積し、これによって免疫応答を回避し続けていた。
この患者は感染の全期間を通して、同じ種類のウイルスに罹患していた。新型コロナウイルスのゲノムデータも収集、保存している鳥インフルエンザ情報共有の国際推進機構(GISAID)にはこれと似たサンプルは登録されていないことから、患者自身はこのウイルスを拡散していなかったものと考えられている。
研究者らは「ウイルスは合計40の変異株を増やしていた。この変異の速度は通常の拡大よりずっと速かった。これだけ高速の進化はウイルスが人体の内部に存在し続けるために、よりよく生き抜き、またはより速く数を増やす変異株を作りながら、適応していったことを示している」と指摘している。
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