デフォルトの危機 米国政府の債務上限が復活

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ドル - Sputnik 日本, 1920, 03.08.2021
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米議会は2019年に停止されていた28兆5000億ドル(約3120兆円)の国家債務上限を、8月1日に復活した。これにより米国政府は借り入れができなくなり、議会が早急に対応しなければ、10月までに債務不履行(デフォルト)に陥る恐れがある。米ブルームバーグ通信が報じている。

米議会は2019年の債務上限を22兆ドル(約2400兆円)に設定していたが、2021年6月には28兆5000億ドルまで膨らんだ。同通信社によると、もし議会が何も行動を起こさなければ、財務省は極端な方策を講じなくてはならなくなる。同省は連邦準備制度の政府預金口座の現在残高を4500億ドル(約49兆円)にする見込み。

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ブルームバーグは、米国は行動を起こさなければ、「10月までにデフォルトに陥る」恐れがあると断言している。

これに関連して、米財務省は7月30日から特別な措置を講じており、それらの中には一部の州および地方の証券の販売停止が含まれている。

米国は2008年の危機以来、対外債務を積極的に増やしている。バラク・オバマ米政権下では債務残高が9兆ドル(約990兆円)増え、ドナルド・トランプ政権下ではさらに7兆ドル(約770兆円)増加した。

米国の政府債務は、10年後には米国経済の規模を超えると予想されていた。しかし、新型コロナウイルスのパンデミックや、国の経済を支援するためのコストなどによって、それは予想よりも早くに実現してしまった。その結果、米国の国家債務は今春、28兆ドル(GDPの101%)に達した。米国でこのような事態は、第二次世界大戦後では初となる。

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