研究者らは、2030年までに約1億8000万人が暮らす地域が、人口変動から洪水の脅威に直面すると予想する。研究データによれば、2000年から2018年の期間で洪水により2億5500万人から2億9000万人が被災している。洪水の約90%は南アジアと東南アジアの、インダス川やガンジス川、メコン川といった大河川水域で発生している。
洪水が頻繁に発生する地域では、2000年から2015年で人口が34%増加しており、その際、世界的な増加は18%だった。研究者らは、このパラドクスを水害発生地域では地価が下落しているということで説明している。原因は人々がこの間に洪水地域に急速に移住していることにある。
洪水の最大の原因は、豪雨や熱帯性低気圧、積雪や氷河の溶解にある。ダムの決壊はすべての洪水のわずか2%でしかないが、しかし、これらは多大な損害を招く傾向がある。
11日以降、サイクロン「ベルンド」の影響から、ドイツでは豪雨が続いている。強い雨が洪水を引き起こした。洪水はドイツ西部および南西部を襲い、この地域ではライン川をはじめとする河川が氾濫、通りが濁流にのまれた。ドイツで発生した洪水による死者数は156人に達した。
この数日後に中国の河南省でも洪水が発生している。
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