iOSとiPad OSのオペレーションシステムに新しく搭載される技術により、iCloud上に保管されているデータから、未成年に対する性的暴行の様子を含んだ写真や映像が自動検出される。さらに、必要に応じて児童犯罪について当局に通報される仕組みとなっている。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、このプログラムには性的犯罪の資料が20万点以上もインプットされており、米国内の iCloud上に保管されているデータを全てチェックできる仕組みになっているという。
Apple社は同様の機能をメッセンジャーにも導入し、未成年のユーザーやその両親に対し、児童ポルノ映像を含むリンクについて警告を行う。
児童ポルノを含むデータを受け取った際、映像には自動でぼかしが入るほか、児童らには必要なリソースへのリンクが提供され、資料確認を拒否しても問題ないことが通知される仕組みとなっている。
児童ポルノに関連した資料にユーザーがアクセスする際、ユーザーに警告を発する仕組みが間もなくアシスタント機能「Siri」やスタンダードの検索機能にもセットアップされる模様。
一部の専門家らはこの新たな仕組みに懸念を示している。専門家らはこの機能により、個人情報への不正アクセスが起こり得るとして警鐘を鳴らしている。
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