この間の研究で、イオタ株は感染により死亡に至るリスクが45歳から64歳、65歳から74歳、75歳以上の年齢層でそれぞれ46%と82%、62%に相当することが明らかになっている。
同氏は、「ウイルスの進化においてより病原性の高い菌株は、感染しやすい菌株と置き換わることはない。さまざまなケースでウイルスは変異することになり、一定の期間でより病原性が強く、より致死率の高いウイルスが発生する可能性があり、この点は明らかだ。ただし、感染しやすく、より多くの人たちを発症させるこれらのウイルスは生き残ることになる」と強調した。
チモコフ氏は、感染力はどの程度であるか、新しい菌株の伝染病学的分析が必要であり、それによってデルタ株と置き換わる可能性があるのかないのかが判明すると解説した。
同氏は、「人を殺すことで利益を得る感染症はないというのが事実。ウイルスは人体の中で生きており、外部環境では生き残ることはできない」と語った。