英国の研究チームの調査によれば、地球崩壊の危機は今世紀中にも起こる可能性があるという。その原因は、環境問題、天然資源の減少、人口増加という要素が組み合わさった結果だと研究者らは指摘している。スカイニュースによれば、気候変動も重要な問題の一つであり、それによって、エネルギー資源、産業製品、食品のサプライチェーンが崩壊する。経済の相関性、相互依存が非常に大きいことから、危機は瞬時に世界のすべての国に広がっていくと考えられている。
中でも1位に選ばれたのはニュージーランド。研究者らは、ニュージーランドについて、地熱発電、水力発電のための豊富な資源を有し、農業を営むための広大な土地を持ち、人口が少ないことから、深刻な被害を被ることなく、世界的な危機から脱出することができる国だと指摘している。
その他の島国では、「世界崩壊」に際してはやはりいくつかの問題が生じるという。たとえば、英国は、肥沃度の高い土壌があり、多様な農産物を誇っているが、人口密度が高いことから、ニュージーランドに比べると、農業用地はかなり少なく、危機に国民に食糧を完全に保障できるかは疑わしいとのこと。英国はまた、国際的な危機によって供給網が崩壊した際、国内に入ってこなくなる化石燃料、原子力エネルギーに依存していることが一定のリスクとなっていると研究者らは指摘している。
スカイニュースが伝えるところによれば、英国の研究者らは、世界の社会的安定に脅威をもたらす可能性があるものとして、世界保健機関(WHO)が予測している、新型コロナウイルスよりも深刻である可能性を持つ世界的なパンデミックを挙げている。
なお、今回、英国の研究者が導き出した結論は、他の国々でも確認されている。米国の気候学者らが、この5年で現代史上もっとも高い気温が記録されたとして警鐘を鳴らしているというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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