同省は、感染者の情報を管理するシステム「ハーシス」のデータを元に、2021年6月に感染した高齢者のワクチン接種回数、死亡者数や死亡率を調査した。
その調査の結果、65歳以上の感染者で未接種だった高齢者の死亡率は4.31%。一方で、65歳以上の感染者で1回接種の死亡率は3.03%、2回接種は0.89%だった。これにより、2回接種の高齢者の死亡率は、未接種の約5分の1になっていることが明らかになった。
この調査結果について、国立感染症研究所長の脇田隆字座長は、ワクチン接種には死亡率を抑える効果があると指摘。しかし、データがまだ少ないため症例を積み重ね、ワクチンの効果をさらに判断する必要があると述べている。
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