アルジェリア検察庁によると11日、北部ティジ・ウズー県ラルバアー・ナト・イラトンの市民グループが、森林火災に関与したとして3人の男を拘束し、殴打した。警察が介入し、3人の男を署へ連行したが、市民グループはそのうちの1人を署から連れ出した。
ジャメル・ベンスマイルさんは街の広場で殴打され、体に火を放たれた。結果、ベンスマイルさんは死亡した。また、ベンスマイルさんを救出しようとした警察官も負傷した。
アルジェリアの報道機関「APS」は、警察の情報を引用し「捜査中に、3人の女性を含む36人を逮捕した。その中には、被害者を刺した男性と被害者の体を燃やすよう周りを扇動した女性が含まれる」と伝えている。
殺人に関与したすべての人を逮捕する目的で、捜査が続けられているという。
アルジェリアでは9日から数日間、ティジ・ウズー県を中心に大規模な森林火災が発生。同県では10万以上の家畜が死亡し、2万5000ヘクタール以上の森林が焼失した。
アルジェリア当局によると、この火災により69人が死亡している。アルジェリアのテブン大統領は、犠牲者を弔うため、12日から3日間を服喪期間と定めた。
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