同通信社のインタビューに答え、配達ロボットの製作を指導した村の住民らは次のように語った。「新型コロナの感染者数の増加から、私たちはロボットを作ることにしました。このロボットは、たとえば、消毒剤の散布や食料の配達、その他にも自己隔離中の地域住民の要望に応えるというように社会の役に立つことができます」。
地域住民には予算が少なかったことから、ロボットは、古い鍋やフライパン、テレビ、他の家庭用電気用品など、ゴミとして捨てられた古い日用品で組み立てるしかなかった。たとえば、ロボットの頭部は炊飯器で作られている。ロボットはリモートで操作がされ、オフラインで12時間起動が可能となる。ロボットは元々はオモチャの自動車だった。
ロボットは配達先に到着すると住民に挨拶し、「配達品です。はやく元気になってください」と声をかえる。住民が必要な物資や食料を受け取ると、ロボットは帰ることになる。
「デルタ-ロボット」は会話もできる。ロイター通信によれば、患者の家に到着するとロボットは住民に挨拶し、必要な品物を引き渡し、「品物をお届けしました。はやく良くなってください!」と語りかけるという。
もちろん、インドネシアの「デルタ-ロボット」は完ぺきとはいえず、多くの場合、日本の集配業者にはかなわない。しかし、同村の住民はゴミから作られた手伝いロボットをとても誇らしく思っている。報道によれば、それはこのロボットがパンデミックへの対処で住民を助ける力になるからだ。
ロボットコンパニオンは、人々の気分を盛り上げる。以前、通信社「スプートニク」は、中国のXiaomi社が、所有者の4つ足の友人となるロボット犬を大量リリースすると報じている。
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