ゴレロフ氏は、新型コロナウイルスワクチンが開発されているのにもかかわらず、なぜ有効な治療薬がないのかという疑問に以下のように答えている。
「この方向での研究は進められているが、物質そのものを作るだけではなく、濃度や投与量を定める必要があるため、ワクチンの開発よりも道のりは長い。(治療薬の)研究は続けられるだろうが、ウイルスが季節性のものになればやめるだろう」
同氏は、治療薬の開発はワクチンの開発よりも時間がかかり、莫大な資金が必要であることを指摘した。ワクチンがあっても薬がない感染症には、麻疹や狂犬病などの例があるという。
最後に同氏は、どんな病気でも、治療するよりは予防する方が良いと強調している。