報道によれば、同島の先週末の気温は0度を上回ったが、氷点下を超えるのはこの10年で3回目だという。暖かい空気が大雨を降らせ、その結果、氷床に70億トンの水が降り注いだ。降雨により山頂と南東の氷床に沿って氷河が激しく溶解するという状況になった。
米コロラド大学の国立雪氷データセンターで上級科学研究員を務めるテッド・スカンボス氏は、「このことは単にこの10年が温かかったということではなく、気候変動という条件で生じたといえる。前代未聞の事態だ」と述べ、グリーンランドの気温が急速に上昇していることを証明していると強調した。
国立科学財団の極地プログラム局職員のジェニファー・マーサー氏は、グリーンランドの気象現象は、「この10年の標準を超えている」と語った。
この間、スウェーデンのスカンディナヴィア山脈南部の峰を覆う氷河が溶解し、その高さが約2メートル低くなったと報じられている。