コロナウイルスに感染したマウスの体内におけるウイルスの増殖、拡大の経路は人間の身体でのそれと似ている。ウイルスはまず鼻腔に入り、そこで増殖して肺に至る。
感染3日目でマウスのウイルスは他の臓器を感染させた後、脳に入った時点でマウスは死んだ。
マウスのうち数匹には治療のために、COVID-19に罹った他のマウスからとった血漿が用いられた。
血漿は感染する前のマウスと、感染した後のマウスの両方に分けて用いられた。その結果、感染する前に血漿を投与されたマウスの場合、血漿に含まれる抗体がウイルスの侵入を阻止したが、感染後に投与された場合は、ウイルスの進行は感染の3日目あたりにようやく停止している。
ただしこの方法は常に有効というわけではなく、血漿の有効な機能、または免疫システムの他の細胞を助けに呼び、感染した細胞を破壊するという能力が十分に働かなかった場合は治療はほぼ失敗に終わっている。
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