研究チームは43種の抗体を調べ、これがSARS-CoV-2の変異体からの感染をどれだけ阻止できるかを分析した。その後で最も強力に無力化できる9種の粒子を選んでげっ歯類に投与し、さらにその中で一番効果を発揮した候補を選りすぐった。
この結果、 SARS2-38抗体は現在、感染が拡大している「アルファ」「ベータ」「ガンマ」「デルタ」「カッパ」「イオタ」や稀な種類の変異体に対して効力を発揮することがわかった。研究チームによれば、SARS2-38抗体はコロナウイルスのスパイクたんぱく質の中でも変化しない部分と合体し、低い濃度で無力化の高い効果を発揮し、COVID-19の原因となるあらゆる種類の病原体に作用するという特性がある。
研究チームは今後、新たな変異体の出現の恐れはあることから、体内の免疫を支え、治療薬を効果を高めあうことのできる、ウイルスを無力化する抗体が必要だと研究を総括している。
関連ニュース