2001年8月24日にマイクロソフト社は、コンピューターメーカーと工場に、同ソフトウェアの今後の普及とパソコンへの設定のためWindows XP 2600の組立キットを送付した。わずか5年でWindows XPはOS市場の75%を占めることに成功した。2021年7月現在でWindows XPの対象ユーザーは0.59%。Windowsのすべての対象ユーザーは約15億人というマイクロソフト社のデータで考えた場合、現在、Windows XPは世界中で900万台の機器に設定されていることになる。
Windows XPといえば、まずデフォルトの緑の草原の壁紙が特徴として上げられる。この写真は1996年に米国の写真家チャールズ・オリア氏がカリフォルニア州で撮影したもの。
今日、写真が撮られた場所を見つけ出すのは困難と言える。現在では草原の濃いエメラルド色の代わりにブドウ園が広がっている。
OSの代名詞となった写真の対価として、オリア氏は10万ドル超(約1101万円)を受け取ったことは有名だ。
以前のWindows 2000バージョンと比較すると、Windows XPのインターフェースは再設計されている。デスクトップのショートカットからドロップシャドウを追加したり、偶発的な変更を避けるタスクバーのブロック機能を追加、新しく追加されたアプリケーションの「スタート」メニューでの色の強調表示、その他にも多くの革新的な機能が搭載されており、それらのおかげでXPはその時代でもっとも認知度の高いOSとなった。
インターフェイスの更新準備ができていないユーザーには、Windows2000以前のバージョンのデザインを模倣した「クラシック」テーマが提示された。
Windows XPのリリース後の5年間で4億超のコピーが販売されている。
2003年から2011年まで、XPは市場で主導的な地位を占めた。当時インストールされていたXPバージョンのほとんどが海賊版であったことを考慮する必要がある。つまり、それらは公式の統計には含まれていない。
Windows XPは12年半におよぶ長期間の公式サポートを備えたOSとして記憶されている。マイクロソフト社は2014年4月にXPのサポートの終了を発表したが、しかし、別料金でさらに5年間サポートを延長することができる。
通常、サポートの終了が覆されることはないが、同社の歴史で規則に例外が設けられることになった。2017年にランサムウェアウイルス「WannaCry」が世界中で蔓延した際、マイクロソフト社は、XPユーザーを含めて影響を与える緊急パッチをリリースし、危険なソフトからの保護を行った。
関連ニュース