『桜の枝』著者、日本通の露ジャーナリストが他界

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花とろうそく - Sputnik 日本, 1920, 31.08.2021
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ソ連時代のロシアで活躍したジャーナリスト、フセヴォロド・オフチンニコフ氏が他界した。94歳だった。故人は生前、露紙「ロシスカヤ・ガゼータ」(RG)で長年にわたって解説員として勤務し、日本通としても知られていた。RG紙が報じた。

オフチンニコフ氏の逝去は遺族がRG紙に伝えた。

​これを受け、RG紙には訃報が掲載された。

RG紙のジャーナリストである我にとって、オフチンニコフ氏と共に働くことができたことは幸せであり成功であります。あらゆる真の専門家がそうであるように、彼は素朴で、誰にも分け隔てなく接する人でした。気取ったふりもなければ大家ぶることもありませんでした。本当に善良で、いつでも人助けを考えている人でした。

オフチンニコフ氏は当初、大衆紙「プラウダ」に勤務し、RG紙に転職するころにはすでにキャリアのあるジャーナリスト、作家として知られていた。

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RG紙でオフチニコフ氏はおよそ40年にわたって活動し、中国、日本、英国で特派員として活動したほか、コラム「国際パノラマ」の執筆を手掛け、日本を扱った『桜の枝:日本についての27章』や英国に捧げられた『樫の根:イギリスとイギリス人』といった著書は日本と英国のほか、ブルガリア、ハンガリー、東ドイツ、チェコスロバキアで出版されたほか、アゼルバイジャン語、ラトビア語、リトアニア語、モルドバ語にも翻訳された。

1984年には著書『燃える灰(核兵器所有を巡る秘密競争のクロニクル)』 が出版され、翌1985年にオフチンニコフ氏はソ連国家賞を受賞した。

ミハイル・ミシュスチン露首相は訃報を受けて哀悼の意を表し、「ジャーナリズムにとって埋めようのない大いなる損失」とコメントした。

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