ワイヤレス給電の新たな方法が開発される
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日本と米国の研究者たちは、部屋全域でポータブル電子機器を充電できるワイヤレス給電の方法を開発した。Nature Electronics誌に研究論文が掲載された。
東京大学とミシガン大学の研究者らは、部屋を単一のワイヤレス電力伝送システムに変えることができる給電方法を開発した。
部屋の壁には導電性表面が組み込まれ、デバイスには特別な受信コイルが取り付けられている。壁は、3メートル ×3メートルの部屋でデバイスに50W 超の電力を伝送する3次元の磁力線をつくりだす。デバイスは動いている間でも、部屋中どこでも電力を受け取ることができる。一方、デバイスに取り付けられている受信コイルは、磁場に対して正しい角度に設置されていなければならない。
研究者らは、生体組織に吸収されるエネルギーを表す指標は米国の規制当局の定める磁界の曝露制限値を超えておらず、この方法は安全だと強調している。
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